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各スイングの名称とゴルフスイングの基本。アドレスからフィニッシュまで完全解説

スイングの名称とスイングの基本

まさにお手本通りの秋晴れの朝。
空気がキリッと澄み、真っ白な雲が青空にちょうどいい比率で浮かんでいる。ゴルフカートをティーグランドの横に付け、軽く肩甲骨をゆるめるストレッチをし、最初のショットの準備を始める。午前7時50分スタート。いつもの4人でラウンド開始だ。

1ホール目はフェアウェイが左右に伸びのびと広がった390ヤードパー4。気持ちよくパーでスタートしてくださいと言わんばかりの優しさとおもてなしを感じるホールだ。

高鳴る鼓動を落ち着かせ、ティーグラウンドの中央にティーアップする。まっすぐ空に向かって飛ぶ美しい弾道を、ボールの後ろからイメージする。あのグリーン上空に見える雲に向かって美しい弾道が打てれば、フェアウェイのど真ん中に落とせそうだ。2,3素振りをし、一度イメージの中でナイスショットを打ってみる。今日はいけそうだ・・・。

目標をボール後方からしっかり再確認し、スクエアなアドレスを取る。背筋も無理なく伸び、前傾姿勢やグリップもとても自然体だ。アドレスをした状態からもう一度目標を覗くように確認する。

軽くワッグルを2、3した後、グリップをわずかに目標方向にフォワードプレスをし、そしてゆっくりテークバックに入る。そこからは体重が右足にかかり始め、スイングプレーンに沿ってバックスイングが始まる。右肘が折れはじめ、手首のコックも自然な形で入る。

クラブヘッドは地面と並行なところでトップオブスイングが安定した。その時、すでに左足方向へ体重の移動はわずかに始まり、それに引っ張られるように腰の回転が始まる。

ダウンスイングで先行していた腰の動きに追いつこうと、クラブヘッドがインサイドから綺麗に振り下ろされてくる。体重は左足にかかり始めているが、頭の位置はトップの位置とまだ変わらない理想的なビハインドザボールでインパクトができそうだ。

やがて、クラブヘッドは腰の動きに追いつき、ボールをフェースの真芯で捉えるインパクトを迎える。スイングアークの最低点から上がり始めたところで、なおかつ打ち込むような動きもない自然なスイングの中でヒットする完璧なドライバーショットのインパクトだ。

クラブヘッドは真芯でボールを捉えた完璧な快音を鳴らし、スイング軸を中心にインサイドに振り抜かれ、心地の良いフォロースルーだ。

腰や胸は目標方向に正対し、右足のかかとは上がりバランスのいい状態だ。クラブヘッドはスイングプレーンを完全になぞる軌道を描き首の後ろにクルッと巻きつく。脚や腰の動き中心で正しいスイングができた安定感のあるフィニッシュが取れている。そして球筋もイメージ通り。グリーン上空の白い雲に向かってボールは飛び出し、フェアウェイのど真ん中にキャリーして止まった。

誰が見ても完璧で美しいティーオフだ。

パーフェクトなスイングのために

いかがでしたでしょうか。

こんなに完璧なスタートが切れたら、その日のラウンドはいいスコアで回れるような気がしますよね。でも、実は今のショートストーリーの中にスイングに必要なことがぎっしり詰まっていたのですが、お気づきになられましたでしょうか?

さらっと、読み進めてしまうと気付かないかも知れませんが、ゴルフスイングにおける重要な要素だけで朝一のショットを描写してみました。

さて、ストーリーだけでは分かりにくい部分もあると思いますので、これからスイング中の動作の名称やその時のチェックポイントの解説をしていきます。

「70台で回るために必要なこと」でお話ししたように、ゴルフの上達で一番大切なものはスイングです。スイングが良ければスコアもよくなると言う当たり前すぎて、他のプロの方も言うことすらバカバカしいと思うようなことです。

ですが、当たり前すぎて逆にちゃんと基本を学んでいない人が多いのも事実。そこで、このページではゴルフスイングの基本について、各スイングの名称の紹介とともに簡単に書かせていただきます。

スイングの名称

ゴルフスイングは基本的には円運動なので、実際には一つ一つが細切れで動くようなことはないのですが、レッスンなどのために便宜上8つの動きに分けて名称が付けられています。各名称は以下の通りで、アドレスからフィニッシュまではこの順番で行います。

  1. アドレス
  2. テークバック
  3. バックスイング
  4. トップオブスイング
  5. ダウンスイング
  6. インパクト
  7. フォロースルー
  8. フィニッシュ

それでは各スイング毎に説明していきます。

アドレス

ゴルフの正しいアドレス

アドレスはクラブを持って構える姿勢です。目標とボールを結んだラインに並行に両足かかと・両膝・腰・肩のラインを並行にして構えます。

背筋を伸ばしたまま、脚の付け根から軽く前傾させ、膝は硬直しないように軽く曲げておきます。腕や手をリラックスさせ肩の力も抜くことが滑らかなスイングをするために大切です。手や腕を小刻みを動かす動作のワッグルをしながら、完全に体の動きが止まらないようにしておくことが大切です。

ボールの位置は左足かかと内側の延長線上です。このボールの位置はゴルフスイングの基本ではどのクラブでも同じです。ただし傾斜のライなど状況によっては変えていきますが、あくまで基本は左足かかと内側の延長線上だと信じて大丈夫です。

テークバック

ゴルフの正しいテークバック

テークバックとは、バックスイングの初期動作のことでスイングのきっかけとなる部分です。右足の前から腰の高さに両腕が来る部分までのことを指します。

テークバックに入る前の動きで大切なのは「フォワードプレス」などの、きっかけ作りです。これはプレーヤーによって様々なのですが、フォワードプレスと言うグリップを目標方向に軽く押し込んだり、右膝を内側に入れ込んだりするバックスイングとは逆方向に一度、体の一部を軽く押し込む動作が一般的です。

よく言われる「テークバックはまっすぐ30cm理論」ですが、私はあまり意識するのはおすすめしていません。あくまで、自然なテークバックをした結果がまっすぐ30cmに見えるだけのことですから、あまり気にしない方が自然なスイングができるはずです。

それよりもフォワードプレスなどで、体が自然にバックスイングに入る体勢になるような動きをした方が良いと思います。PGAのゴルフスイング基本教本にも「テークバックは30cmまっすぐに」なんて一言も出てきません。

バックスイング

ゴルフの正しいバックスイング

バックスイングはテークバックからさらにクラブを振り上げる動きです。クラブヘッドが腰の高さを過ぎる辺りから、右肘が曲がり始め、手首のコックも始まります。その時、左腕は突っ張らない程度に伸びている状態が理想的です。

体重を右足に移動するので右足の内側でその体重を受け止めるようにします。この時、右腰が右に流れるいわゆるスウェイするような動きをせず、右腰をスイング軸を中心に軽く右に回転させることで、スウェイを防げます。

トップオブスイング

正しいトップオブスイング

クラブを振り上げる動きと振り下ろす動きの境目の一瞬をトップオブスイングと言います。

クラブヘッドは一瞬止まっているように見えますが、実は下半身の動きはすでにダウンスイングに向けて動き出しているのが上級者や飛ばし屋と言われる人たちの特徴です。

トップオブスイングで深く体が捻られると、左足のかかとが上がるかもしくは左膝が内側に入ります。また、左手の甲とクラブフェースは斜め前方を向いている状態がスクエアです。ちなみにアドレスの正面方向に向いているとスライスが出やすく、空を向いているとフックしやすい状態です。

また、トップオブスイングではクラブを左手の親指で支えている状態がベストです。

ダウンスイング

正しいダウンスイング

ダウンスイングの始動は、基本的に体重移動から始めます。バックスイングで上がった左足かかとや内側に入った左膝を戻す動作によって体重を移動させる動作から始めます。

ダウンスイングはバックスイングでねじられた上半身をねじり戻す動作なのですが、大切なのは下半身によって上半身が先導されていくことです。上半身だけでそのねじりを戻そうとする動きが様々な悪いショットの元凶にもなりますし、フィニッシュもしっかり取れないバラバラなスイングになってしまいます。

もう一つ重要なことは、体重は左に移り始めているのですが、スイング軸は移動させないことです。少々難しい部分なのでこの部分は別ページでこれから何度も解説することが必要かと考えています。

インパクト

ゴルフの正しいインパクト

インパクトはボールとクラブヘッドが当たる瞬間のことを言います。スイング軸を崩さず、スイングプレーンに沿った正しいダウンスイングができていれば、スクエアなインパクトを迎えることができます。

しかし、このインパクトを意識しすぎているゴルファーが非常に多いのです。私がレッスンをさせていただいている方々のほとんどがインパクトを意識しすぎのスイング強制から始まります。

強制と言っても、スイングの形のことではなく意識の強制です。「ゴルフはスイングが一番大切だ」というのは別の意味もあります。スイングとは餅つきのようにドンッ!と打ち込むような動きではなく、ブランコのような円運動のことです。それがスイングという本来の意味です。

つまり、円運動の最低点辺りにたまたまボールがあっただけという意識に変えるのが大切です。これだけで急激にスコアアップする人が続出です。

フォロースルー

正しいフォロースルー

フォロースルーとは、インパクトの後にクラブが振り抜かれていく部分です。一瞬目標方向にクラブヘッドは放り出されてその後、スインプレーンに沿ってインサイドに振り抜かれていきます。

インパクトでボールに対して打ち込むような動きがなく、スムーズな円運動ができていればフォロースルーでもしっかりスイングプレーンに沿った軌道を描きます。

左足に体重が移り、その体重を左足の内側で受け止め、右足のかかとが上がり始めます。

フィニッシュ

ゴルフの正しいフィニッシュ

フィニッシュは正しいスイングができた結果としてできるものです。脚と腰の動きを中心にスイングできていれば、バランスの崩れないしっかりとしたフィニッシュが取れます。

顔、体は目標方向に正対し、右足かかとが垂直に上がり、左足と右足つま先で体を支える理想的な形でフィニッシュできればいいスイングができた証拠です。

反対に、腕や手が先行したスイングをしてしまうと、体重が移りきらないので腰や上半身がしっかり目標に正対する前にクラブヘッドだけが回ってしまい、正しいフィニッシュは取れません。

まとめ

各スイングの名称と簡単ではありますが重要なチェックポイントをまとめさせていただきました。

ゴルフスイングは本来、よどみなく流れるようなスイングがベストなのですが、ゴルフの場合はただ飛ばすだけでなく目標に正確に打つ必要がありますので、これらの基本をしっかり理解しておくことは非常に大切になってきます。

上級者のスイングは滑らかでパワフルでシンプルに見えますが、いろいろな無駄を省いた合理的なスイングを理解し、それを何万発という練習を積み重ねてこそそう見えるのです。

どんなスポーツでも基本が大切です。しかし、このゴルフスイングの基本は何も初心者が最初に覚える初歩的なことという意味ではなく、究極のスイングの説明でもあります。この基本と言われるスイングができる人が上級者ということになりますので困ったらこれらの基本を読み返すようにすると良いでしょう。

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